がん免疫療法と再生医療
「がん」における免疫細胞療法は、自身の血液を用いて、免疫に携わる血液中のリンパ球を培養し、その増やしたリンパ球を点滴で体内に戻し、自分の力で生活の質(QOL)を向上させる治療です。
少しでもよりよい生活を維持していくことを目的としています。副作用はほとんどありません。
脂肪幹細胞による再生医療は、ワンちゃん・ネコちゃん自身の脂肪細胞を培養し、これを用いて傷ついた組織や臓器を修復・再生する医療のことです。人においては、iPS細胞やES細胞がメインですが、動物においては脂肪組織を用いた体性幹細胞がメインになります。治療効果としては、血管新生、組織修復、免疫調節、抗炎症作用があり、このような効果により各種臓器機能の回復を促します。
どちらの治療もまだ、発展途上の治療分野です。また高価な治療です。どの病気に効いて、どれだけの効果があるか、まだはっきりわかっていないことが多くあります。可能性を信じ、また少しでもよりよい生活ができるよう、私たちも取り組んでいきます。